> ubs > ubs73 よくある疑問 |
■エンジンのかかりがわるい
UBS73のDdエンジン(4JX1)はコモンレール式といって、エンジンオイルの油圧を加圧して、その圧力を利用して燃料を高圧で噴射するというエンジンで、始動時に油圧があがるまでエンジンがかかりにくいという特徴があるそうです。
通常の温度帯でエンジンが冷えているときで、セルをまわしはじめてから4秒以内に始動すれば正常範囲だそうです。他の一般的なディーゼルエンジンはグローで加熱した後、「キュル、ブォーン」とまさに一触即発なのと比べると、あまり気持ちよくないやら恥ずかしいやらではありますが、このエンジンの方式による宿命のようです。ある人がリモコンスターターの件でメーカーのY社に問い合わせたところ、「73はクランキング時間が長い為リレー及びハーネスが焼損の恐れがあり取り付け不可」、M社も「2.5秒以上かかる車は取り付け不可」、と回答されたようです。
それにしてもかかりがわるい、4秒どころか7秒も8秒もかかることがあるぞ、という意見もネット上のほうぼうでよく見られます。実はこのエンジン、始動時にはアクセルペダルを踏み込んでセルを回すという、うっかり忘れがちな始動のコツがあるのです。
取扱説明書にも書いてあることなんですが、まあ、取扱説明書に目を通す人がいても、エンジンのかけかた程度は読み飛ばしちゃうのが普通でしょうね。私もそんなところまで熟読してなくて、始動不良の件でディーラーを訪れたときに言われて初めて気がつきました。ましてや燃料噴射やエンジンコントロールは電子制御ですから、普通の感覚ではアクセルペダルを踏み込まずにセルを回してしまうところですが、意外にもひと昔前のオートチョークのキャブレター車のような始動方法が正規の始動法なのです。確かに、ペダルを踏んでかけたらどんなに寒い日でも4秒以内に始動します。でもやっぱり2〜3秒はかかりますが・・・
それから、初期型の73は燃料にエアを噛みやすいようです。若干のエア噛みは始動性を悪くします。重度のエア噛みだと全く始動しなくなります。ガス欠した覚えがなくても、定期的に燃料フィルター上部のハンドポンプでエア抜きをしてみることもお勧めします。
あと、グロープラグの故障ってのもよくあるみたいですね。メーターパネルのグローインジケータが点灯していても、プラグがあっためてないこともあるようです。上記アクセルペダルとエア噛みが正常でなおかつ始動不良ならグローも疑ってみていいかもしれません。
■あと数cmというろことでシートがフルフラットにならない
フルフラットにするために前席シートを前にいっぱいいっぱいに出しても2列目の席に数cmかかってしまってフルフラットにならない、と悩んでおられる方が多いようです。私も最初は悩みました。要は前席シートをいちばん前にやって、シートバックを倒せばいいんだろう?と考えていたわけです。実際、以前乗っていた他社の乗用車はそうでした。前席シートをいちばん前にやるために、シートスライドレバーを使うと、悩みます。シートスライドレバーではフルフラット位置まで前方移動しないのです。使うレバーはリクライニングレバーです。前席シートがどこにある状態でも、とにかくリクライニングレバーでシートバックを前方に伏せます。2ドアや3ドア車で後席から乗り降りするときのような状態です。前方に伏せたとき、前席シートはシートスライドレバーを使わなくとも前後に移動できる状態になります。この状態でいちばん前にやると、フルフラット位置まで行きます。そこまでいったら、こんどはリクライニングレバーを戻さずにそのままシートバックを後ろへ倒します。そうすれば2列目シートにあたることなく見事フルフラットになるはずです。
つまり、UBSのフルフラットは、シートスライドレバーを一切使わず、リクライニングレバーだけを使って、前へ伏せて前方移動→前へ行ったら後ろへリクライニング、ということです。
このほか随時追加予定